これからの彼女たちはどのような形でつながっていくのだろう

一読して、悩んだ。以下、無粋であると思うが、言葉として残す。

男女の友情は成立しないという難題がこの世に存在するように、彼女たちの間には、幼なじみから先に進む際の明確な言葉が存在していないように思えた。
もはや家族同然の関係ながら、もう一歩進もう……いや、自然に流れると言ったほうが良いかもしれない。その次のステップに進むための関係性があやふやで、体を重ねながら、もう一度考える必要が彼女たちにはあった。

男女でラブホテルに行く。それは、まあそういうことなのだが、親の指示で調査に赴いた二人は、鏡のある部屋で肌を重ねる。そこで、二人はお互いの気持ちを再確認する。弟や姉という概念すらない幼なじみの双子という関係性であったにも関わらず、明確な男女としての関わりを持ってしまう。
そして、悩む。今の関係性を壊してまでもっと深い領域に進むのか、それとも今のままのあやふやなままで最後まで行くのか。

男女の友情は成立しないかもしれないが、あやふやなままに進む関係性も存在して良いのではないかと思えた。もしかすると、その痛みが、二人の人生を温めてくれるかもしれないから。

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