愛が溢れて止まらないんだ。

 我が名はハヤグリーヴァ。
 350度の視界で資本主義社会を睥睨し、この腕と脚は薄汚い金で組み上げられた人の営みを破壊する。

「みっ、くす、ふら、い、ていしょくううううっ」

 逆らう矮小な人間どもを握りつぶす。
 欲望と悪意に満ちた世に振り下ろされるのは調伏の祈り。
 忿怒の相が表すのは一切畜生の救済。

 裏の裏は、そのまた裏だ。
 その鉄槌は義信か欺瞞か。
 今日も今日とて、人の心の黒い欲望がこの街に渦巻く。

byジャイアント・タカヒト氏

その他のおすすめレビュー

鷹仁(たかひとし)さんの他のおすすめレビュー213