純文学を読みたい人へ

主人公・真弓の家、そして幼馴染・直哉の家はどちらも連れ込み旅館。正直、性描写有りとあったので敬遠していましたが、読み始めるとスッと体に入り込んでくる作品でした。

どこか達観している真弓の語り口調がすごく心地良くて、直哉との会話のテンポ感もとても好きです。

母親たちから「ラブホテルの偵察」を頼まれた真弓と直哉。行動を共にしながら、二人が自分たちの関係や家族との距離感について改めて考えていく展開です。

要所要所に散りばめられた詩的な表現にも吸い寄せられます。とても綺麗な作品だと思いました。面白かったです。

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