始発

 彼方をあなたと読む題名がまず気に入った。
 その電車は、多分、創作する人間ならば誰でも乗ることができるのだろう。執筆にこれほど恵まれた環境は他にない。いつまでもいつまでもその部屋に入っていたいが、そのためにはまず駅を探すところから始めねばならない。
 詳細本作。