ささやかながらも

 星そのものにカタリやバーグさんがかかわるというのがまず新鮮だった。
 いかにも優秀で無駄がなく、きびきび働くバーグさんはまさしく一等星のごとき存在だ。カタリは、そのバーグさんの実力に押されがちだが、実はバーグさんが真似しようと思っても真似できない重要なセンスの持ち主だった。
 あとはただ、本人が気づくだけだ。