概要
地球にたった一体残ったロボットの前に『神』を名乗る青年が現れた
地球にたった一体残った人間臭いロボットの一夜の弔いの物語。
『カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~』、9日目のお題『おめでとう』に挑戦させていただぎした。
『カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~』、9日目のお題『おめでとう』に挑戦させていただぎした。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!虚空に消えた気持ち
浸透圧、という言葉がある。濃度だけ違う同じ溶液を半透膜で隣合わせると、濃度の低い方から高い方へと溶媒(溶かしている方、食塩水なら水に当たる)が移るという現象である。ここで重要なのは溶液の濃度を単純に捉えることではない。濃い溶液は溶媒の密度が低く、逆は逆である。つまり、『溶媒の密度の高い方』から低い方へと溶媒が流れていく。
本作においては、地球という溶媒の中に主人公と相手という溶質(溶かされているもの、食塩水でいえば食塩)があると考えられる。その場合は、一杯のコップの水に食塩と砂糖が一緒に溶けているようなもので、二人はなるほど全く異質の存在である。実のところそう解釈するのが一番自然な流れで…続きを読む