架空だが、リアリティのある話!
- ★★★ Excellent!!!
ハッカー……今はホワイトハッカーという言葉が浸透しており、身近にあるのだが、この作品の舞台となっている1990年代ごろはまだマイナーであり、異彩を放つ言葉であった。
この物語は、会社を辞めてプログラマーになった青年が、慕っている先輩がハッカーであるということを知ってからドラマは始まる。
当然この物語はフィクションなのだが、フィクションとは感じられない程の重厚なる文章に、これを読んだ人間は、普段普通に暮らしている我々には知らない世界があるのだなと気がつくであろう。
この作品は、今からおよそ20年程前の日本を舞台にしているのだが、当時マイナーであったプログラマーに焦点が当てられており、彼等の取り巻く環境が浮き彫りになっている。
パソコンに興味がある人には是非一読して欲しい作品である……!