里の掟も、恋には勝てぬにござる!――加筆版
- ★★★ Excellent!!!
多分、楓は忍者で言う所の「草」なのでござろう。
「草」とは、忍びが任地についたものが生活し、任務をまっとうするまで何年も、何十年も普通の生活をする忍を指す隠語でござる。
しかるに、楓はあまりにも草には向いていないでござる。
何が言いたいかと問われたら、存在自体が反則でござる!
こんなかわいい忍者、楓と朴念仁の孝之を見てるとヤキモキするでござる!
読めばわかるでござる。さっさと結婚しろとツッコミを入れたくなるでござる!
忍びに許された日常の恋の物語を、皆にも読んでもらいたく御座候!
追伸の矢文でござる!
かわいいは正義なれば、おもしろさには揺るぎない基礎あるようみえるでござる。
皆さん、っ二人の行く末を見守ってくださいね。
楓の母より(^_^)v
と。
ここからはちょっと真面目に感想を。
この作品には恋愛と青春と言う、若さが見受けられます。
これは、ショートとして実に相性がいいのです。
僕が感じた所見は、ギャップ。
読むにつれ、恐らくは作者さんはロングを書き慣れているように感じます。
それを逆手にバッサリ短くしてそれを落とし込むのは、意外にきついんです。
若さ、忍者、ギャップを落とし込み、心地のよい体感を読者へあたえている。
僕たちが読んでいる隣に、楓はいる。
わくわくしました。
この作品の落とし所を、僕は見届けたいのです。