美少女生徒会長である彼女は自分が忍者である事を隠している。
しかし、それは回りにはモロバレ。何故なら言葉の語尾に『ござる』がついている。
忍術を使う時に必ず術名を言う。
しかし、それでも彼女は忍者である事を認めない。
副会長であり彼女の想い人でもある孝之君の視点で物語は進みます。
ラブコメです。
とある回では孝之君とのじれったい様な、くっつきそうで、まだ、くっつかないというエピソードがあったり。
彼女のござる口調が回りの皆にうつってしまったり。
ラブでコメディ要素満載です。
読んで下さい。貴方にも必ず『ござる』がうつってしまう事でしょう。
自信を持ってお薦めします‼️
是非ご一読を‼️
多分、楓は忍者で言う所の「草」なのでござろう。
「草」とは、忍びが任地についたものが生活し、任務をまっとうするまで何年も、何十年も普通の生活をする忍を指す隠語でござる。
しかるに、楓はあまりにも草には向いていないでござる。
何が言いたいかと問われたら、存在自体が反則でござる!
こんなかわいい忍者、楓と朴念仁の孝之を見てるとヤキモキするでござる!
読めばわかるでござる。さっさと結婚しろとツッコミを入れたくなるでござる!
忍びに許された日常の恋の物語を、皆にも読んでもらいたく御座候!
追伸の矢文でござる!
かわいいは正義なれば、おもしろさには揺るぎない基礎あるようみえるでござる。
皆さん、っ二人の行く末を見守ってくださいね。
楓の母より(^_^)v
と。
ここからはちょっと真面目に感想を。
この作品には恋愛と青春と言う、若さが見受けられます。
これは、ショートとして実に相性がいいのです。
僕が感じた所見は、ギャップ。
読むにつれ、恐らくは作者さんはロングを書き慣れているように感じます。
それを逆手にバッサリ短くしてそれを落とし込むのは、意外にきついんです。
若さ、忍者、ギャップを落とし込み、心地のよい体感を読者へあたえている。
僕たちが読んでいる隣に、楓はいる。
わくわくしました。
この作品の落とし所を、僕は見届けたいのです。
主人公、孝之氏には、風魔楓という事実上、公然の彼女がいます。その彼女はなんと忍者。で、ありながら。あからさまな「ござる」口調に「忍びの者」呼び、おまけに妙な術を使うことなどから、周囲にはそれが知れ渡っていて……いえ。知れ渡っていませんでした。ええ、はい。バレてはいないのです。真面目な忍者である本人が否定するのですから、間違いありません。本当でござるよ?
そんな二人は、これまたわかりやすくイチャイチャします。見ているこちらが恥ずかしくなるくらいに。しかしこれは一話完結型のショートストーリー、会話も地の文も簡潔でわかりやすいため、生まれる読みやすさが、その甘さが、ちょうどよく微笑ましい具合になっているのです。
また、一話ごとに楓ちゃんの特徴、魅力をしっかりと書いているため、どの話でもちゃんとほっこりできる安心感すら与えてくれます。
皆さんも是非、楓ちゃんの忍者っぷりを楽しみましょう!
……ああそうだった、忍者ではないんでしたね!
いつものように、作品は絶対評価したいので星の数は適当です。
今、訳あって街中を一人歩き回る仕事をしているのですが(我がことながらけったいな仕事である)、ちょうど、近くの中学・高校の登下校時刻と重なる時間帯があります。そこで、するわするわ、見る人が見たら全身の毛穴から血を吹き出して倒れてしまいそうな青春ラブコメ臭。男の子たちの集団の一人に、女の子が後ろから襲い掛かって、楽しそうに首とか絞めてるんですよ。すごく良い感じに恥ずかしい光景。
残念ながら、その中に素直で可愛い忍術女子はいませんでした。丁度その属性が欲しいと思っていたところにこの小説を読んだのです(嘘です)。
最近、漫画の世界では数年前からトレンドになっているワンシチュエーションでグイグイ押していくラブコメを、よくぞ文字だけで表現し切ったなと思います。
読点で文章が終わって、カギカッコの会話文が始まる、という文章が散見され、これをどうにかして句点で締められないものかといろいろ提案を考えましたが、どうしても文が重くなる。文体の軽さを出すにはこれがアリなのかもと思い直しました。伝わればなんだって良いのが小説ってやつですし。自分の作品にも参考にさせて貰います。