ラブコメの波動しか感じない。もうほんとに、それしかない

いつものように、作品は絶対評価したいので星の数は適当です。

今、訳あって街中を一人歩き回る仕事をしているのですが(我がことながらけったいな仕事である)、ちょうど、近くの中学・高校の登下校時刻と重なる時間帯があります。そこで、するわするわ、見る人が見たら全身の毛穴から血を吹き出して倒れてしまいそうな青春ラブコメ臭。男の子たちの集団の一人に、女の子が後ろから襲い掛かって、楽しそうに首とか絞めてるんですよ。すごく良い感じに恥ずかしい光景。

残念ながら、その中に素直で可愛い忍術女子はいませんでした。丁度その属性が欲しいと思っていたところにこの小説を読んだのです(嘘です)。

最近、漫画の世界では数年前からトレンドになっているワンシチュエーションでグイグイ押していくラブコメを、よくぞ文字だけで表現し切ったなと思います。

読点で文章が終わって、カギカッコの会話文が始まる、という文章が散見され、これをどうにかして句点で締められないものかといろいろ提案を考えましたが、どうしても文が重くなる。文体の軽さを出すにはこれがアリなのかもと思い直しました。伝わればなんだって良いのが小説ってやつですし。自分の作品にも参考にさせて貰います。



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