幻想的に語られるのは花と恋、そして愛の物語……。

うん、これは良いものです。

恋に落ち、作家になった者の物語……と記してしまうと情緒もへったくれもありませんが、作者様の筆力が存分に発揮されていて、独特の世界観がみごとに表現されていました。
また、作品のあちこちに散りばめられた、微細なズレ(あるいは微妙な歪み)がアクセントになり、陰影の薄い作品に良い味わいを加えています。

文芸好きにお勧め!