KAC4 紙とペンと果てなき望みと

作者 神辺 茉莉花

41

15人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

・不思議なアイテムで成功からの転落。ヒヤッとする物語でした。

・主人公の内面が良く書けており、ラストまでの展開がコミカルとホラーのバランスが秀逸でした。

・「お、この文字はどうなるんだ?」という、ミステリーではないが読者側で推理するという感覚が新鮮だった。小説というジャンルだからこそ、数文字の中でどれだけ引き込むかが、丁寧に書かれていた。

・結局、主人公は悪い相手を成敗しただけのように見える(多少やりすぎだけど)ので、もうちょっと主人公の性格をゲスにしておけば、ラストで因果応報のレベルが強くなるかも。

・最初の「●き出したいこと」→「●き出したいこと」が万能すぎるので、これだとただのチートアイテムになっちゃう(箇条書きでなんでも書けばOKになっちゃうから)。せっかくのルール、制限が活かせてないかと。

★★★ Excellent!!!

うだつのあがらない営業マンが手に入れたのは、万年筆とノート。その万年筆とノートにはすこし不思議な力があって……。


他にない発想が光る作品です。おっ、と引き込まれてほほうと膝をたたくような、そんな作品です。率直な言い方ですみませんが、とても面白いのです。

物語の中心にはずっとお題の紙とペンがあって、お題に沿った内容ってこういう作品のことなんだ、と、書き手として読んだ時にも目からウロコです。

そして登場人物の黒い感情がうずまく感じにやられた私はやっぱり心が荒んでいるのかな。そういうのお好きな方もそうでない方も、ぜひ!

★★ Very Good!!

 何事にも程がある。『全能』を用いる際、一番注意すべきはどのくらいでやめておくのかを決められるかどうかだろう。
 主人公の行為は、最初は追い詰められた者が行う捨て身だった。いや、実のところ最後まで基本的にはそうだったろう。問題は、願い事そのものに余計な贅肉がつきすぎたということではないだろうか。贅肉がたまりにたまって限界を超えて、とうとうあんな結末になってしまった。

★★★ Excellent!!!

 社会の底辺になす術もなく押し込まれた主人公が、ひょんなことから手に入れたペンとノート。それに望みを書き込むと……という、形式的にはオーソドックスなホラー小説なものの、書いたことがものの『一部を消す』というギミックを付随させることで、しっかりとしたオリジナリティーが醸し出せている。
 また、常に不幸につきまとわれる主人公の不満とその後ろ暗さのある解消が作品の味に良い深みをだしてるのが、ホラー好きの好奇心をほどよくくすぐってくれます。

★★★ Excellent!!!

綺麗にお題を回収したなというのが第一印象です。
某デスノートにコンセプトが似ているのですが、自由度が高い分デスノートよりも夢が広がります。仕返しのところでは胸がすっとしました。
贅沢を言わせてもらうなら、このまま主人公には突っ走ってもらってもっとワガママ放題の人生を歩んで欲しいなー。でもそれはちょっと贅沢かな。

お題回収のお手本のような一遍です。KACで悩んだらぜひ一読を。