愛らしい、という言葉しか浮かばないキャラクターと物語と世界観。
長編のスピンオフですから、とてもしっかりと設定や背景が作られていて、短い中でも充分に作品の世界観を堪能できる仕上がりになっています。
だからこそ、作品世界がとても魅力的です。
そして、過不足も違和感もなくその設定を掌編の中で披露していく筆力は素晴らしいと思います。
文章自体も、軽めの文体ではありますし、「モフモフ」「ぴょこん」「にゃあああああああ」といったオノマトペが多用されているにもかかわらず、決して安っぽいそれではないのも、文章力の高さの表れだと思います。
レヴが可愛すぎて欲しいくらいです。作者さんレヴのぬいぐるみとか作る予定ありませんかありませんよねそうですよね…。
『王様の耳は、猫の耳!!』のスピンオフなので、本編をお読みでない方はそちらもご覧になってみると、より作品を楽しめると思います。