世間を斜めに見る彼は

読了後にふと思う、彼の先はどうなっていくのだろう、と。うまくいこうといかなかろうと、きっと彼は何かに気付くのだろうなと、そんなことも思ったのである。
くだらないと思っていたものを実際に体験し、そうして変わりゆくものはきっとあるだろう。

主人公はどこか嫌な奴かもしれない。
でも現代社会において、こういう人は他にもきっといる。
幸せそうにしやがって、そんな気持ちを抱える人は少なからずいるのだから。

主人公はある意味「子供」なのだ。未だおとなになりきれない、年齢だけ重ねた子供のようだ。
だからこそ、憎めない。

彼もいつか「おとな」になるのだろうか。
なんとなくコーヒーが飲みたくなるような作品でした。
ぜひご一読ください。

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