概要
制服のボタン、私にください!上から二番目のやつ!
卒業式の日、寺島は菊池の姿を探した。
ずっと一緒だった友達に、好きだという想いを伝えるために。
ずっと一緒だった友達に、好きだという想いを伝えるために。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!私のボタン、あなたのネクタイ。そこに込められた本当の意味に気付いて
少しだけ不器用で、でも純粋で、どこか懐かしささえ感じる高校生二人の、胸を打つやり取りがとても綺麗です。
今日は高校の卒業式。ずっと本当の気持ちを隠したまま、仲の良い友だちポジションをキープしてきた私と彼。
好きなんて言えないから、せめて彼の第二ボタンが欲しい。
勇気を出してお願いしに行った私に待ち受けていたのは、予想もしない結果でした。
柔らかく優しい文章に、肌寒さの残る春の始め、桜の香り、卒業を迎えたそれぞれの想いがありありと感じられて、なぜだか涙が溢れそうになる。
言えないけれど、伝わって欲しい。気付いて欲しい。そんな主人公の切なる願いも痛いくらいに胸を打ち、ただただ応援したくなり…続きを読む