二番目のボタンはもらえなくても

作者 無月兄

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★★★ Excellent!!!

 昭和47年生まれの私の世代でも、物心ついた時には第二ボタンの話はあった。私自身は誰かに進呈したこともされたこともない。
 さておき、一度肩透かしを食らわせておいてからもっと刺激的な贈り物を進呈せしめるとは作者もなかなかの技攻者だ。主人公のやきもきする顔が目に浮かぶ。
 なにやら悪の総帥のようなコメントになったが、 実は私も読んでいて少し気恥ずかしかったりもする。

★★★ Excellent!!!

気持ちを伝えたい、でも怖い。そんなもどかしい想いが描かれたお話です。

これぞ王道という感じの恋愛物です。さすがです。
読んでいる間ずっと心の中で応援していました。

女の子の気持ちにドキドキしながら読むことができます。
青春してる恋愛物でにやにやした人にオススメだと思います。

★★★ Excellent!!!

少しだけ不器用で、でも純粋で、どこか懐かしささえ感じる高校生二人の、胸を打つやり取りがとても綺麗です。

今日は高校の卒業式。ずっと本当の気持ちを隠したまま、仲の良い友だちポジションをキープしてきた私と彼。
好きなんて言えないから、せめて彼の第二ボタンが欲しい。
勇気を出してお願いしに行った私に待ち受けていたのは、予想もしない結果でした。

柔らかく優しい文章に、肌寒さの残る春の始め、桜の香り、卒業を迎えたそれぞれの想いがありありと感じられて、なぜだか涙が溢れそうになる。

言えないけれど、伝わって欲しい。気付いて欲しい。そんな主人公の切なる願いも痛いくらいに胸を打ち、ただただ応援したくなりました。

短い中で二転、三転する物語。そのどれもがぎゅっと響いて、最後はやっぱり……泣いてしまう。
一つの関係が終わりを告げ、そして新たに始まって行く、この時期らしい作品です。
是非一度、読んでみて下さい。