ヒミツ、ヒミツ、それは秘密の……

グリム童話のような短くも物語の起伏がハッキリ読み取れる作品。

話の内容が消化しやすく、それでいて読み終わると「これはハッピーなのか?」と思慮深い余韻を残す。

序盤の引きが単に主人公を誘導するものではなく、読者に興味を惹かせる為の仕掛けなのが上手い!

「絶対に開けてはダメよ?」
こんなこと言われたら何があるのか、読み進めたくなるし主人公の立場なら、すべからく開けてしまう。

「その引き出し、開けるなよ、開けるなよ!」

これは、開けろという振りか!?

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