幻想的な月夜に魔法使いの少女が行う魔法の儀式。砂糖菓子のように柔らかく優しい文体と、丁寧な比喩表現にうっとりしました。
猫達がまたそれぞれ個性的で愛らしく、猫好きにはたまりません。
そして内容も素晴らしく幻想的で素敵でした。蘇らせる相手と、そして蘇ったその姿に思わず鳥肌が立ち感動しました。これぞ美しく優しい幻想世界でしょう。
ただの蘇りの物語ではなく、場の雰囲気と登場人物の個性、柔らかく愛らしい幻想をふんだんに散りばめた宝石箱のような素晴らしい作品でした。
優しいお話が好きな方、猫好きの方、幻想が好きな方はとても惹かれるお話だと思います。
短編ですが本当に綺麗にまとまっていて読み終えた後は心地良くなるでしょう。読みながらあまりの美しさにずっと興奮していました。本当に素晴らしい作品です。是非に魔法使いの少女が蘇らせたのが何者が、ご自分の目で確認してみてください。