かつての切札、今は愛しい想い出とともに。

手紙の形の一人称で描かれる、優しい弟からの祝福の言葉。

勘のいい読者であれば導入部で背景を察することでしょう。
優しい語り、短い文章の中に、深くあたたかな想い出が織り込まれています。

せつない物語ですが、残る余韻はふわりと柔らかい、素敵な掌編です。
ぜひ、ご一読ください。

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