命のあり方、心の在り処を考えさせられます。

極度に発達した科学は魔法と区別がつかないと言うように、限界まで本人に近づけられた機械の意思は果たして本人足り得るのだろうか、そういった心の有りどころとは、機械の持つ意思とは、人がどこまでその形を変えても「人」で有り続けられるのか、逆に身近な人がそうなってしまったとき、元の「人」として愛し続けることができるのか。SFだからこそのテーマで書き上げられた純愛にして悲恋だと思います。