パンツを脱いだ男に乾杯

パンツを脱ぐか脱がないかはとっても大事な問題だ。

以前何かのアニメ雑誌で「宮〇〇はパンツを脱ぎ切っていない。そこには照れがある」という記事を読んだ。
なるほどと思った。彼が憧れるカッコイイ男を描いた「紅の豚」でも、ラスト近くに断崖絶壁で高笑いしながらコナン跳びをするカーティスを観て、思ったものだ。
「ああ、宮さんはやっぱりパンツを下ろしきれなかったんだ…」

反対に脱ぎ過ぎるのが富〇御大であるが。

この作品に登場する二つのマンガ(→映画)作品の例えはよくわかる。
脱がない男に、脱いでしまった男を理解させることはできないのだ。

ページをいっぱいに使って「そうじゃないだろ」的な思索を巡らせつつ(ただし不毛)、すき焼きを食べきる女と、最後にためらわずパンツを脱ぐ男。

世界はそこで完結して美しい。

いや、マジでいいんで、どなたか編集者、注目してくれ。

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