出会い

第3幕出会い

美咲(ビルからエスカレーターを使って降りた。帰ろうと思ったけど、スクランブル交差点が騒がしいわね。なにかあったのかしら)

元助「どけー!死にたいヤツはどこだ!俺が殺してやる!」

美咲(通り魔かしら?しかし人を殺すはずなのにどけって言うのはなぜかしら。でもちょうどいいわ。他人に殺されて死ねるならそれでいい。結局私の自殺願望が叶えば、どんな死に方だろうといいのよ)

元助「どけー!死にたいヤツはどこだ!俺が殺してやる!」

美咲は元助のいる方へ向かって行った。そして美咲は元助の前へ立ちはだかった。すると美咲はこう言い放った。

元助「どけー!お前も死にたいのか!」

美咲「なら私を殺してみなさいよ!」

元助「どけー!本当に殺しちまうぞ!」

美咲「本当は殺す気なんて無いくせに」

元助「なんだと!?」

美咲「あなた手が震えているわよ。それにあなたの傷つけた人はみんな、致命傷じゃない。あなたはただ暴れたいだけで人を殺す気なんて無い。そうでないとどけなんて言葉出て来ないわ」

元助「分かったようなことを言うなお嬢ちゃん。俺は高木元助26歳だ。お嬢ちゃんはその制服姿からして女子高生だろ?女子高生なのに根性あるね。俺も名乗ったし、せっかくだから名前を教えてくれよ」

美咲「いいわ。私は山城美咲16歳。私は元助が死にたいヤツは殺すって言っていたから、殺されて死ぬ為に来たの。だから早く私の腹じゃなく首元を、その包丁で切って殺してちょうだい」

元助「美咲なんで殺されて死にたいんだ」

美咲「それは元助がなぜ通り魔をしたかという理由を、私が知る必要があるのと同じじゃない?通り魔を行った理由を答えてくれるなら、私も私が死にたい理由を答えてあげるわ」

元助「分かった。じゃあ理由を答えてやる」

美咲「交渉成立ね」

元助「フッそれで交渉って言うのか」

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