通り魔男

第2幕通り魔男

決めていた。ついにこの日の夜が来た。包丁を持って暴れて皆殺しだ。渋谷のスクランブル交差点で通り魔を行う。俺は俺の全てを終わらせる。俺は高木元助26歳。俺にはもう未来なんて無いのだ。だから人を殺す覚悟が出来ている。どんなヤツだろうと、この手で命を終わらせてやる。フリーターで低収入。生きて行くのも疲れた。誰でもいい、殺してやろう。さあ着いたぞ、渋谷のスクランブル交差点に。あとは大声を出して包丁をかざして人に切りつけるまでだ。やるのだ、俺。やってやる。後悔の無いように暴れ尽くして、スクランブル交差点を血の海にしてやる。さらば俺の人生。今日でなにもかもおしまいだ。

元助「どけー!死にたいヤツはどこだ!俺が殺してやる!どこだ!お前か!それともお前か!死にたいヤツはどこだ!死にたくなければどけー!」

元助は大声を張り上げながらスクランブル交差点で次々と人に切り掛かり襲い始めた。辺りは一気に騒然とした空気に包まれた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る