「学校の怪談」や「七不思議」といった言葉の魔力にふしぎと心をつかまれた経験はありますでしょうか?
そうした「学校の怪談」的なドキドキを味わえるのが、こちらの作品になります。
美術室にひそむ幽霊。
絵画に閉じこめられた美少女たち。
迫りくるヴァンパイアの脅威。
……学園には秘密がたくさん眠っています。
ホラーだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、怖いというよりはミステリーの要素のほうが強く、子どもを含めどなたにも読みやすいよう工夫されているように感じます。
登場するのは一癖も二癖もある人物ばかり。展開が読めず、毎回続きが気になります。
一話ごとの文字数は少なく、文章も完結なので、とても読みやすいです。
お手に取ってみてはいかがでしょうか?
悪霊にかけられた呪いを解くため、十人の少女の魂を絵画に封じ込めようとする幽霊、ジュナ。
彼のいる中学校では、その存在は怪談として長年語り継がれていました。そして、絵画に封印すべき十人目の少女が現れる。
こんな風に書くとおどろおどろしい内容を想像するかもしれませんが、十人目の少女、流音のおかげで、くらい雰囲気を見事にはね飛ばしてくれます。
何しろジュナと話をしても、彼が幽霊であることすら気づかぬマイペースぶり。果たしてジュナは彼女の魂を封じ込めることができるのか。
……そんな駆け引きがずっと続くのかと、途中までは思っていました。
中盤から出てくる転校生。そして学校に迫り来る危機に、作品全体の緊張感が一気に高まります。
ジュナと、流音と、新たに訪れた危機。それぞれの思いが交錯する中物語はどんな結末を迎えるのでしょう。
その学校の美術部には、イケメンの幽霊が出るという。そして化学室には、ヴァンパイアが出没するという。
そんなオカルトめいた噂がある学校に入学した女の子、流音。最初は、噂なんて信じていなかったのだけど、他の皆には見えない先輩の姿が、どうして見えるの?
幽霊やヴァンパイアと知り合って、怖がるどころか手玉に取ってしまうマイペースな流音。
幽霊は出てくるけど、怖いというより楽しそう。キャラクターがみんな面白く、ほのぼのした雰囲気のお話……かと思いきや。物語が進むにつれて、そんな平穏な日常を脅かす、危険な影が迫ってくる。
ドキドキしながらよみ進める、学園ファンタジー。とても読みやすい文章で綴られていて、大人も子供も楽しめるお話です。
霊感のある少女・風見流音は、美術室のイケメン幽霊・唐沢先輩をモデルに、人物画を書き始める。
最初は、幽霊だとは知らずに……。
仲良くなるにつれて、唐沢先輩は呪いを掛けられた幽霊だということに気付き、美少女十人の魂を絵画に封じ込めなければその呪いは解けないということを知る。
既に、絵画に封じ込められた九人の美少女達。
十人目の美少女とは、流音のことなのか?
転校生・本橋つみれの出現で、物語は一気に戦闘モードに入り、もう誰が味方で、誰が敵なのか? ハラハラドキドキの展開!
果たして、唐沢先輩への呪いを解くことは出来るのか?
洗脳されている学校を、流音は救うことが出来るのか?
魅力的なキャラクター達が生き生きと活躍する、とても迫力のある作品です!
ようやく読破……! 自分の遅読が恨めしい。
美術室の美形幽霊の噂、彼にモデルとされるのは心身ともに美しく清らかな女性という。すでに九人が選ばれ、最後の十人目となるのは……お前か。
一話一話が読みやすい文字数で区切られ、それぞれの引きが強いのでどんどん読み進められます。また美術室の幽霊だけではなく、理科室のハカセや幼馴染の澄斗と魅力的なキャラが出迎えてくれます。
七不思議にもなった美術室の幽霊、それに絡む学校の怪異、潜むはどれだけ凶悪なものか? そして主人公流音は美術室の幽霊に出会いどうするか?
美術室の幽霊ことジュナは彼女に出会い、どんな選択をするか?
是非とも一読ください!