ぶん殴られに来いよ

俺はもうぶん殴られたから。

いいか、最悪のネタバレをしてやろう。この物語はハッピーエンドだ。それも極上の。知ってしまったよな? ならもう、読むしかない。



ゲスい鳥瞰視点決めちゃうと、最大限の努力をする二人が結び付けられる、そんな話です。中でも、カンナの頑張りが実はすっげえ涙ぐましいw もちろん周りの人々も頑張ってますし。まぁ、その中にあってじいちゃんとハルトはやや仙人、でしょうかw

ギチギチに塗り固められた、タケルの周りの壁。そいつらをほどくのには多くの葛藤が横たわり、また大きな障害がのしかかる。増黒豊さんの丹念な筆が、その一枚一枚の崩落していくさまを描いてゆく。そのさまをじっくり追えるのは幸せであり、けれどもラストライムが近付いてきてしまうのは寂しくもあり、と、何やら感情が忙しかったです。



なお末筆ですが、以上はまるで枕草子を嗜んでいないもののレビューとなります。

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