圧倒的ロマンに酔うべし

多分1話目を読まれたら、皆さま作品の魅力が分かってレビュー要らねぇなってなると思います。ですが書きます。

まず作品の設定。とてもよく練られていて、捨て設定が無い。物語の世界に飛び込む助けとなる上、新たな設定が出る度にこの世界をもっと知りたい!という気持ちにさせてくれます。
一個一個の単語も非常に興味を掻き立てられ、嵌る人は目にしただけで胸が熱くなると思います。僕のイチオシは『破棄形態』です。技の一つなのですが、その効果も含めて滅茶苦茶にテンションが上がりました。

次に登場人物。
皆とてもキャラクターが立っていて甲乙つけがたいのですが、主人公たるエスは普段軽口を叩きつつも、決めるべきところでは真摯に挑んでいく姿がとてもカッコ良く、非現実的な世界の登場人物でありながら、追いかけたくなるキャラクターとなっていて、彼の一つ一つの言動から目が離せなくなります。
そして、何よりこの作品の華と言えるのが戦闘描写です。
激突の重さとスピード感、そしてダメージを負った時の痛みの描写。どれも画面を飛び越して読み手に飛んできそうな見事な描写力で、一切読み飛ばす事を許さず物語に引き摺り込んでくれます。

長々と書きましたが、この作品はロマンの塊です。
一度読めば逃れられない傑作です。是非ご一読を!