どんな小説が面白いのか? 読み易ければ良いのか? 説明が細かければ良いのか? キャラが魅力的なら良いのか?
違う、違うなー。本当に面白い小説は『文字の領域を超える』。
読んでいるのに、読んでいない。頭に直接、映像と音が入り込む。それはさながら、映画を見ているかのよう。
あるいは、催眠にかかっていると言うべきか。
重厚な設定が軽快な文字列で紡がれる。だからこそ、飽きず、疲れず、流れるように読める。そして、気がついた時には心の中に、脳内に、スクリーンがある。彼らの物語を実体験するかのよう。
スチームパンクという危なっかしい物を、よくぞ書き上げた名作であると自信を持って他の人におススメ出来ます。
皆さん、二章始まってますよ(小声)。