ぼっち姫は目立ちたくない!【完結】

作者 monaka

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★★ Very Good!!

 題名から受ける印象、冒頭の展開、それら全てがライトノベルというカテゴリーから受ける軽さを備えた物語です。

 TS、最強、カリスマ…一見してテンプレートになりそうな要素が山盛りなので、冒頭だけ、序盤だけで斬り捨てるならば、その通りなのかも知れません。

 でも、それは確実に勿体ないのです。

 明るい文体で、集まる仲間も、それをとりまとめるぼっち姫も、褒め言葉としての「ろくでもない」という言葉が実によく似合うと感じるのですが、物語が進む内に、本当に碌でもない敵の存在が現れます。本格的なファンタジーです。

 しかしながら、重厚な部分ばかりを見るのも、やはり勿体ないと思います。

 日常系を思い出させるような軽さを伴っているのも、本作の特徴であり、そのバランスは一言でいって「今だからこそ」と感じずにはいられない良さがあります。

 大長編といっていい物語ですが、そのバランス故の勢いが、文字数を感じさせない速さで読了させてくれるはずです。

★★★ Excellent!!!

主人公の設定、目的、置かれた状況などアイデアが秀逸。
1話目から続きを読みたくなる惹きがあっていいです。
なぜ「姫」なのか会話と一人称の「俺」が「何故」を起こし先を読みたくなる仕組みは才能を感じました。勉強になります。
書籍化されている作品でもここまで面白いのはないのではないかと思うくらい私とは相性よかったです。
読みやすく軽快な文章も良かったです。

★★★ Excellent!!!

勇者一行のひとりとして、戦ってきた最強の主人公だったけど……神々の逆鱗に触れてさぁ大変! なんということでしょう……見目麗しい美少女に!?
物語が進むに連れて、心も女子になってしまいそうな自分に抗いながらも旅を続ける主人公の姿が読んでいて面白い!
彼がこの先の冒険で勇者と再会できるのか、楽しみです(^^ゞ

★★★ Excellent!!!

姫と呼ばれる主人公の一人称が「俺」で始まるこの物語は、ちょっとネタバレしちゃいますが、広い意味でのTSものです。
ですが……。

TSものは結構ありますけど、この物語はありがちなものとはちょっと違います。
だって、調子に乗って後先考えずに神様にちょっかい出しちゃったせいで、神様の呪いで、意思に反して「じわじわ」とTSしちゃうんですから。
本人は「そんなの嫌だー」と思いつつも、「じわじわ」とTSしていく描写がたまりません。

どうやら神様は、ある目的を達成すれば呪いを解いてくれるらしいんですが、果たしてどうなることやら……。

設定の面白さや登場するキャラの魅力は勿論ですが、各話ごとに「引き」も素晴らしく、読み始めたら次回を待たずにいられません。

軽い文体ながら押さえるところを押さえまくった文章と、ギャグだけでなく時にシリアスになる展開と、先を読めないワクワク感を、一人でも多くの方に楽しんでもらいたいと願います。

★★★ Excellent!!!

逃げ出してしまう勇者の気持ちもなんとなくわかってしまいます。とにかく姫がつおいの。
でも、姫はただの姫じゃなくて……というより【彼】がただの姫じゃないというか。
説明が難しいですが彼が姫で可愛いのです^^*

ぼっちになってしまった後にパーティーを組む2人もポンコツで、コミカルだけどまじめなとこもあるんです。
語彙力が仕事してくれないので本編を読んでもらった方が早いです!
読みやすくて助かりました(*´-`*)