この小説は、現代社会に対するメタから成り立った世界観に始まり、そして登場人物達がその世界観に対するメタを突き付けていく。 いま我々が生きる世界を、とにかくまるごとメタってしまったようなこの世界観と物語が伝えるメッセージは、正にメタの極地のように思えて深く突き刺さる(個人的には、Vaporwave的なパラドクス感も感じられた)。
物語の舞台となるのはAIの利用が進んだ未来社会ですが、この作品の本質は現代社会への分析だと感じました未来から見る、という形で俯瞰的に現代の私たちを表現していますこの、現代社会と人類への分析が…続きを読む
限界集落の立ち退きに従事する地方公務員を主人公にした視点が、まず独創的です。生活に不便な限界集落にあえて暮らす"平成生まれ"の高齢者たちは、頑固だったり、偏屈だったり、変わり者ばかり。そんな気難…続きを読む
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