あまりにも徹底した終末感の描写が、全編通じて鋭く冴え渡る。 そして、登場人物は、この作品とその世界が伝えるべきものを表現できる必要最低限に絞られていて、それ故にまたそこにあるドラマが沁みる。 埋もれさせておくには惜しい、一切の無駄もない傑作。