エボニーナイトホーク

舞台は盗賊ギルドの本家……と言われる程に支部のある町、スタッカートン。
王都からもかなり近く、交易で大きく栄えてきた商業都市。

ゼル・ドラゴンフッドはドラゴンフッド家の一人息子だったのだが、父親の『ドミニク・ドラゴンフッド』と母親の『マヌエラ・ドラゴンフッド』は強盗の手に掛かって殺害されてしまう。

助けが来たのは屋敷の皆が殺され、襲撃者がいなくなってしばらくしてから。
助けに来た中に居た一人は、両親が冒険者の時代に仲間だった『エボニー』という盗賊の女性。

盗賊ギルド支部、エボニーナイトのギルドマスターになっていた。
同時にゼルからして見れば、傷心した自身を落ち着くまで世話をしてくれた大恩人でもある。

……が、両親を失った『ゼル・ドラゴンフッド』が裏の世界に入るのには、そう時間は掛からなかった。