自分のことは自分が一番分かっているのに、分かっているのに、ちゃんとはできないんだよなあ……というのを、読みながら感じました。出てくる登場人物の描写(セリフ、考え方)が細かくて、本当にその辺にいそうで、リアルです。
セピア色を孕んだ空気満たされない想い壊したくないから言えない想い誰もが1度は思うことを、狭い空間(キャンパス)に描き出した、油絵? いや、水彩画のような物語描写や比喩が綺麗で、ドロドロした関係さえも1部のようで主人公の動向ひとつひとつが、表情が見えるようでした人と景色を同時に感じられる作品です