先ずはダンボールから始めてみたい!そう感じた方も多いでしょう。著者である、みやこ留芽様のアーマードバトルについての知識が深いです。それが実際の競技を、幼稚園に通う少女と見事にクロスオーバーさせる下地となっています。そして舞台は、ダンボールから更にステップアップして行きます。子供らしい会話から白熱の戦闘シーンまで多彩な文章力で演出され、騎士道物語を聞き育った少女が成長していく姿が熱いです!追記:鋼鉄の章こそアーマードバトルの目玉ですので、是非とも読み進めてみては如何でしょうか!
「園児からはじめる!」というタイトル通り、中世武術について一切の知識を持たない私でも楽しく、また分かりやすく読むことができました。全話に目を通せた訳ではないのですが時に熱く、時には微笑ましい場面もあり、とても面白いです。
アーマードバトル。園児。この物騒な言葉と、愛らしい言葉がまさか同時に出てくるとは!発想の勝利。アーマードバトルに燃える幼稚園児たちは、それぞれの鎧と武器(※素材は段ボール)を身に着け、本気で戦う様を高校生記者が追う、熱い展開です。
まるで落語のような進行と、アーマードバトルという実在のスポーツの細かい描写。テーマも面白く、テンポよく読める作品でした。
幼女がヒロインだからといって、生温い物語ではないです。正統派な西洋剣術を競技として真面目に取り組む姿が素晴らしい!種々の型や、それを利用したバトル描写は筆者の深い理解が無ければ書けないと思います。
最新話まで読んでみて、戦闘描写がとても丁寧に書き込まれていて、のめり込みやすいと思いました。幼い子が持つ独特の感性も上手く描写できており、成長の過程も感じられたのでとても良かったです。難しい作品だと思いますが、これからも執筆頑張ってください!応援しています!!
本当に園児から分かる中世武術。名前の通りでした。しかしただの「解説書」ではなく、子供たちの遊びとしてテクニックを披露していく所は作り手に構成力が高く思えました。