帝国を覆す陰謀を暴くのは……。過激令嬢&イケメン護衛!

舞台は古代ローマです。
時代は丁度ウェスウィウス火山が爆発した頃。
『ウェスウィウス』は、ラテン語読みなのあれですが……。
日本だと、『ヴェスヴィオ火山』のほうが馴染みがありますか?

ぶっちゃけ、あれです。ポンペイです。

一晩で軽石や火山灰、土石流で埋まった街。
日本は当時弥生時代でした。稲作文化が定着した頃ですかね……。
その頃、ローマは上下水道が完備しているんですよ。すげー……。

そんな災害が起った頃。
時を同じくして、『この事件』が発生するのです。

「ウェスウィウス山の噴火はアグニの呪いだ」
そう言って死んだ男。

その死の謎を追うのは、元元老院議員の超お嬢様であるコレティアと、彼女の護衛を仰せつかったルパス。
二人は、男の死の謎を追ううちに、その背後にある大きな『事件』に気づき始めます。

聞き慣れない名前や地名に少し身構えるかも知れませんが、作者様が丁寧に語彙の説明をなさいますし、なにより、「空白」と「改行」を適切にいれてくださっているので、非常に読みやすい。

謎解きにも、ぐいぐい引き込まれ、気がつけば世界史の教科書でしか見たことがない人物もすんなり頭に入ってきます。

なにより、紀行文としても秀逸です。

物語はまだまだ中盤。
ぜひ、オトコマエな令嬢とイケメン護衛が活躍するこの物語を追って下さい!

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