切ないけれど、救われるお話です。

みちくささんの朗読を聞きながら再読しました。

死霊であっても息子さんが帰ってきてお母さんは穏やかでいられたんでしょうね。
息子が遠い南で死んだとなれば、苦しまずに死ねただろうか、苦しい思いをしたのではないだろうかと、死ぬまで折々に思いはせ、苦しまれたでしょう。
死霊の息子さんはお母さんの死をみとり、いっしょにあの世へいくのだと想像しても、切ないばかりです。
小説として書かれたものでしょうが、
お母さんは存命でおられるのか、亡くなられているのか……安らかでらっしゃることを願うばかりです。

感情移入しすぎてしまいます。

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