これは、我々に北欧神話を、ファンタジーの題材を遺してくれた賢者の物語
- ★★★ Excellent!!!
時は紀元1000年前後。舞台は北欧の国ノルウェー。
主な登場人物は『賢者』ソールレイヴ、『巫女』ゲルド、『詩人』ハルフレズ、そして『海賊王』オーラブの4人。彼らを中心に物語が展開されていきます。
本作のテーマは「古き教えと新しき教えの対立」かと思われます。
北欧の人々が長らく信じてきた所謂『北欧神話』が、新たな宗教であるキリスト教に駆逐されつつある時代を、リアルタイムで生きている人々が織りなしていくドラマ、というのは大袈裟かもしれませんが、私にはそう思えるほどの作品でした。
また、ソールレイヴの成したことは現代に生きる我々にも大きな影響を与えた、と言っていいでしょう。
『巫女の予言』
本作のあらすじにもある上記の作品が後世のファンタジー文学に、例えば「ミズガルズ」や「フェンリル」に「ヨルムンガンド」、そして「ラグナレク」といった聞き馴染みのある単語を遺してくれた功績はとても大きいかと。
ここで全てを述べることはしません。
もっと知りたい方は、是非とも本作を御一読ください。