矛盾したことを書いていると思いますが、そう書いてしまう程、この作品には人間の本質のようなものが、ありのままに描かれていたと思います。
メルが魔女に捕らえられて歌声を奪われたのも、メルが魔女の館で出逢って仲良くなった少女に、
「あなたと友達にならなければよかった」なんて言葉を言ってしまったのも、
全てはワガママ・力不足・後悔・現実逃避などの「人間の弱さ」によるものでした。
しかし、だからと言ってメルは、
「こんな辛い想いをするくらいなら、もう誰とも友達にならない」ではなく、
「あなたと友達になれてよかった」と言い、
メルは少女と交わした約束を果たし、少女と別れ、次に彼女の助けを必要とする人の所へ向かいました。
再び「あなたと友達にならなければよかった」と言ってしまうくらい辛い想いをするかもしれないのに、
何故そんなことができるのか、
その理由は「人間が強いから」に他ならないと思いました。
いや、少し違うかもしれません。
人間は弱いから、誰かの助けを必要としていて、
そのために、傷つきながらも出逢いと別れを繰り返し、
助け合い・出逢った人との想いを積み重ねることにより強くなる。
まさに人生の縮図であり、メルの首につけている黒いチョーカーはそれを象徴するものだと思いました。
このレビューを読んで、この作品でどんなドラマがあったか想像がつきますか?
もし想像がつかないなら、ぜひこの作品を手にとり、自分の目で確かめてみてください!
(ネタバレしないように細心の注意を払います)
魔女と少女とメルの話、です。
もう××の??が発覚したときは涙腺が緩むこと間違いなしです! ☆☆の愛って尊いんですよ。序盤の尊い流れから、尊い返しがあってこその尊いラスト!
もう、私だって〇〇の△△がわかるとき、物語は180度反転する……とか、格好つけたレビュー書きたいんですよ?
しかし、やはりこの物語の素晴らしさをぜひあなたに味わって欲しい。そう思い、伏字でレビューをお送りしました。
このお話の素晴らしさは、まだ未読なあなたにこそ響くと思います。少しでも気になったあなた、ぜひぜひ^ ^
面白いのでおススメです。