彼の者の名は李陵、司馬遷以外の誰もが侮蔑した悲運の英雄

少撃衆,歩兵五千人渉單于庭

李陵。
寡兵であっても敵と対峙し、逆境であっても死力を尽くした英雄。

時は紀元前九九年、日本では弥生時代になります。
場所は現在のモンゴル。
連なる山々の峰は鋭く、開ける大地は荒涼。

長城を超え、対する匈奴に立ち向かう男の生き様を描いたお話です。


中国史に精通される方には思うことがあるとは思います。

ですが、裾野が広がるのをよきことと思い、本レビューを書きました。
作者の初めての挑戦作。とても心地よいものでした。