うちの彼氏がおもしろいので聴いてください。

作者 柳なつき

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目次

連載中 全177話

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  1. まえがき
  2. 1:愛しているし好きだけど、そもそもひととしておもしろいのよ。
  3. 2:まずは、とても基本的な彼のプロフィールから。
  4. 3:たぶんまずひとことで、彼のことを言ってみるならば。
  5. 4:あのとき私の「わかってしまう」という自信は幻想だったと打ち砕かれましたね。
  6. 5:あ、見た目についてですよ。
  7. 6:見た目のお話の続きですよ。
  8. 7:つまりは分類的に言うならそんな感じだと思うのですよ。
  9. なれそめ
  10. 出会い
  11. 8:出会った瞬間から、変なひとだと思ってたんですよ。
  12. 9:彼はあの春に私が部長だった文芸部にやってきたのですよ。
  13. 10:最初、ぼんやりさんだなと思いました。とても。
  14. 11:超基礎的なコミュニケーションができてなかったのですよ。
  15. 12:なんか闇でも抱えた子なのかなとか思ってましたよ。
  16. 13:「後輩っていうのは、いいものだなあ」と自分でも錯覚をしてしまったのですよね。
  17. 14:部活に入ってくれたときには、私は大はしゃぎだったのですよね。
  18. 15:大学のはじめも似たような感じだったみたいですね。
  19. 16:彼は、ずっと彼で。それを受け入れてくれる場もひともあるという事実。
  20. 17:高校に来る前の彼のことなのですよ。
  21. 18:私たちはたぶんお互い、どっかのなにかがズレている、とか思っていたのでは。
  22. さぐりさぐりの交流初期
  23. 19:さてはて、私たちはいったいどういう環境で青春を共有したのか。
  24. 20:彼のなかでなんらかの反応が起こっていることが嬉しかった。
  25. 21:じつは、周囲のことが見えてないとかでもなかったような気がするのです。
  26. 22:ヤバいひとだと思っていたっぽいです。
  27. 23:第一印象と、いっしょに暮らしているいまの感想と。
  28. 24:そうして交流をもちはじめたのですよ。
  29. 25:集中砲火とは失礼な!
  30. 26:文芸部であった必然性よ。
  31. 27:文芸部らしいトークを開始していたのですよね。
  32. 28:夏休み中には食堂でいっしょにごはんを食べれたりもしてですね。
  33. 29:そうやって夏休みは過ぎ去ってゆきました――。
  34. なんとなく慣れてきての先輩後輩関係
  35. 30:二学期もとても賑やかにはじまりましたよ。
  36. 31:ちょっとちくっとする気持ちを感じながら。
  37. 32:すこしだけ、当時の私の歪みのお話をさせてくださいね。
  38. 33:彼氏が楽しくやっていたことは、私の合わなかったことだった。
  39. 34:「みんなでなにかをつくっていく」ことへの憧れよ。
  40. 35:それは自分でも度し難いほどの彼への勝手な本音でしたね。
  41. 36:そして文化祭当日がやってきたのですよ。
  42. 37:文化祭当日のようすについてはですね。
  43. 38:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その1
  44. 39:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その2
  45. 40:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その3
  46. 41:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その4
  47. 42:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その5
  48. 43:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その6
  49. 44:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その7
  50. 45:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」その8
  51. 46:「私がいなけりゃ、文芸部は成り立たない」最後。彼氏についても言及してます。
  52. 47:演劇を観に行くかどうか悩んでいた、そのわけは。
  53. 48:私が彼を見誤ったのか。
  54. 49:そして結果的にどう動いたのかっていいますとですね。
  55. 50:そして。文化祭は、終わりました。
  56. 51:ちゃんとしゃべれるようになってきたんですよ。
  57. 52:そして、三学期へと続きます――。
  58. 「こっちを見て」と言いたくなるほど成長した彼
  59. 53:静かになった学園で。
  60. 54:勉強している彼にたまたま出くわしたのですよ。
  61. 55:最初で最後の、在学中にふたりきりでしゃべったとき。
  62. 56:そうやって私の都合に合わせてくれる。
  63. 57:冬の終わり、春のはじまりに起こった決定的なこと。
  64. 58:春休みに、とても少人数で部活をやった日がありました。
  65. 59:そんな日に部活をやった動機じたいは曖昧なのですけど。
  66. 60:おなじ空間、斜めの場所にいた彼。
  67. 61:とあることを、やらかすんですけど。
  68. 62:名前、がすごくだいじだった。
  69. 63:唐突に、問いかけた。あるいは、それはお願いだった。
  70. 64:かまいませんのか!!
  71. 65:こっちを、見て。
  72. 66:思えば、彼のむつかしいところはあのときにも表出してたんです。
  73. 67:彼の、ほんとうにおもしろくて、あのころからむつかしかったところ。
  74. 波乱の予感の二回目の春
  75. 68:私は三年生に、彼は二年生になりました。
  76. 69:その年の、文芸部の状況は。
  77. 70:たまごが先か、にわとりが先か。そして、彼とつきあう女の子との出会い。
  78. 71:「保健室の姫」みたいな後輩ちゃんとの出会いでしたよ。
  79. 72:保健室の雰囲気についての余談ですよ。
  80. 73:その日もふらっと駆け込んだ保健室で。
  81. 74:私の読者でもあった。それはたしかにひとつの決定的な出会いでした。
  82. 75:中学のほうの個性的すぎる制服についてなのですよ。
  83. 76:その女の子はきらきらとこっちを見つめてくれたのですよ。
  84. 77:私は純粋に嬉しかったのですよ。
  85. 78:そして馴染んでいったのですよ。
  86. 79:それはこういう深いわけで。
  87. 80:役職候補のおはなし。
  88. 81:喋らせるとおもしろいってこと。
  89. 82:人格形成の場を隣で見ていたすごさよ。
  90. 83:さらにこの時期にはこんなこともありました。
  91. 84:みんなで引退したいから、って話を持ちかけられました。
  92. 85:なんだかんだ引き受けたほんとのわけですよね。
  93. 86:そうして演劇部によく行っていたのですよね。
  94. 87:彼氏がうさ耳だったことしか正直まともに覚えてない。
  95. 88:そして私はくっつけちゃったのね。
  96. 89:先輩気取りだったからしょうがなかったのかもしれないけれど。
  97. 90:さて、先日酒を飲みながら、彼と語ったところによるとですね。
  98. 最後の最後まで「先輩後輩」だった学園生活
  99. 91:受験まではあっというまでした。
  100. 92:彼はよくメールに電球をつけていましたね。
  101. 93:彼ともし同級生だったらな、っていう空想。
  102. 94:彼はうまく部活を回していたようですね。
  103. 95:役割に、収まっていた。
  104. 96:当時から私と彼はツイッターで相互フォローなんですけどね。
  105. 97:彼のいるところからひたすら離れようとするかのように。
  106. 98:私が進学を決めたわけは、やはり。
  107. 99:卒業式でのこと。
  108. 100:たったった、と下りた階段をまた、上った。
  109. 101:ちなみに彼氏は彼氏自身の卒業式のときにですね。
  110. 102:そして、私は大学生になり、彼は高校三年生に――。
  111. 103:私にとっての高校生活の完全なるエピローグ。
  112. 高校生と、大学生
  113. 104:とにかく大学生活に適応できなかった先輩は。
  114. 105:彼にね、メールをいたしたのですよ。
  115. 106:オッケーを、もらったのですよ。
  116. 107:改札前で、待ち合わせ。
  117. 108:神さま気分のスタバへ、ごー。
  118. 109:そうやって無意識のうちに生活を対比してしまっていたのでしょうね。
  119. 110:先輩ぶりたくておごりたかった私と、そのへんまともに遠慮してくれた後輩くんと。
  120. 111:レストランで高校の制服姿でメニューを見る彼をまじまじと見つめながら。
  121. 112:微笑ましいという名の感情による自己防衛は、ふたたび。
  122. 113:その相手が、いずれ自分自身になるなど想像もできない時代のことでしたから。
  123. 114:ここまでの関係性ってものがあるんだな、と。
  124. 115:在学中には、気づかなかったから。
  125. 116:でも、やっぱり楽しかった爽やかな夜風の日でもあったのです。
  126. 117:そして、やっぱり大学に馴染めなかった私は。
  127. 118:そうやって、彼との交流はなぜか細々と続き。
  128. 119:長電話、ってことですよ。
  129. 120:そうやってそういうメンタルのときの長電話は、ですね……。
  130. 121:つまり、とても、だめでした。
  131. 122:人のことを日記帳にしかできない人間だったのです。当時の私は。
  132. 123:だから、この関係だけはドライフラワーとして保てたんだ。
  133. 124:だいじに、だいじに。不自然でも、一生とっとく。
  134. 125:つきあっとけばよかったかなあ、って。このときに、ただ漠然と思いはじめた。
  135. 折り合い
  136. 126:卒業直後に演劇部に寄ったことがあったんです。
  137. 127:「あれ先輩。来たんですか」
  138. 128:結果的に、後輩くんのそばにひっついて。
  139. 129:またうずいた胸の痛みを、私はなかったことにしようとした。
  140. 130:ああ、なんだ、ちゃんと。笑えるんじゃん。そうやって、ちゃんと。
  141. 131:すこし、会話ができたのですよ。
  142. 132:もう、どうしようもない。ならばせめて、「小説を、書こう」。
  143. 133:まあ、あとのことはこのときにおいては余談にすぎないわけですが――。
  144. 放蕩時代
  145. 134:彼が後輩ちゃんと別れました。
  146. 135:慌てて、すぐに、リプライをしました。
  147. 136:もっと、彼とかかわれるのかなって思った。
  148. 137:その冬は。放蕩時代の、はじまりでした。
  149. 138:当時は人間関係に違和感しかなかったのだけれど。
  150. 139:私は当時、深刻に心を病んでもいました。
  151. 140:「ずいぶん遠いところまで来てしまった」
  152. 141:一方で、後輩くんは。
  153. 142:一年間、ほとんど会いませんでした。でも、印象的なことはたくさんあって――。
  154. 143:彼の一日を、まるごともらった日がありました。
  155. 144:彼のほうの駅で、待ち合わせて。
  156. 145:散歩をね、したんですよ。
  157. 146:「この川は海につながっているんですよね」と言っていた後輩くん。
  158. 147:駅前ツタヤさんに行った日がありましてですね。
  159. 148:ツタヤにて。
  160. 149:「ラッド」について。
  161. 150:「自分を、理解できるひともいるのかもしれない」
  162. 151:雨にけぶってね、メールをしたんですよ。
  163. 152:ぽつぽつ、ぽつぽつ、と雨だれのようにメールを交わしあいながら。
  164. 153:当然、困らせてしまったなと思ったんですけど。
  165. 154:電話でしゃべるまでのこと。
  166. 155:「もう、どうしようもないじゃないですか」
  167. 156:ぐじゃぐじゃ、していましたね。
  168. 157:あのころはほんとうに私はもっとずっと自分勝手で。
  169. 158:二転三転、と彼は言っていたでしょうか――。
  170. 159:気持ちはともかく、実際の日々ではあまり接点もなく。
  171. 160:彼とかかわりがほとんどなくって、それでいて考えていた日々よ。
  172. 161:マルゲリータピザを、食べに行こうって。
  173. 162:ほんとうに、たぶんそれだけのことだった。
  174. 163:そして、彼の進路も決まったみたいでして。
  175. 164:そのときの私は、ぜんぜんだめで。
  176. 165:あんなにもだめだった、私を。
  177. ぐるぐるぐるぐる巡りに巡るお互い青年だった時代
  178. 166:自動販売機の前で。
  179. 167:やっぱり、焦ってたんだと思う。
  180. 168:その大学生活のスタートは、そのときの私の目からすると眩しすぎて。
  181. 169:「王者か?」(ちょっとだけ、余談)
  182. 170:当時の私の人間関係は。
  183. 171:薄暗いカウンター席で、その気持ちは鮮烈だった。
  184. 172:後輩くんも、二十歳です。
  185. 173:賑やかな居酒屋では、二時間以上。
  186. 174:会うのは、季節にいちどほどで。
  187. 175:私の変化、大学を中退して、通信大学生としてやりなおしはじめた。
  188. 176:私の変化、小説の、拾い上げ。
  189. 177:私の変化、ちょっと、個人的なこと。(個人的関係者のかたはすこし閲覧注意かもです)