神絵師ゴッドハンド

　人工二十二万。全ての数民が絵師である多層構造物――シブ・シティ。
　日計イイネ数一桁の下級絵師たちが暮らす最下層〈ドウゲンザカ〉ではイイネを賭けて闘う絵師同士の格闘戦<闇絵師ファイト>が繰り広げられていた。
　絵師たちの戦いを目の当たりにした底辺絵師アラキは、人々に希望を与える<神絵師>となることを誓う。
　底辺絵師たちを拳でねじ伏せながら勝ち続けるアラキの前に、神絵師候補者が現れる。日計いいね数四千を越える絵師の壮絶な魔技を受け絶命するアラキ。そして炎に包まれる底辺街――。
　アラキの友・底辺絵師カワナミは、密かに開発を進めていた<神絵師回路>を瀕死のアラキに移植する。人工神絵師となったアラキは<神絵師ゴッドハンド>を名乗り支配階級の絵師どもに反旗を翻すのだった。