幼子に宿る記憶。

 かつて、人は誰しもが赤ん坊だった。その時の記憶を、果たして我々はどこまで保持できるのだろう。この物語の主人公は、赤ちゃんだ。だから回る円盤を見ても、あれが何か聞くことはできない。ただ、「あー」という言葉が出るのみである。そして成長した赤ん坊は、幼子となり、再び回る円盤を目にする。
 
 果たして、回る円盤の正体は――?

 短編のため、さくっと読めますが、最後には温かな気持ちにさせてくれます。

 是非、御一読下さい。

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