ホラー作品なのに感動して涙が出そうです。素晴らしい作品に浸ってください

 中学校教諭である行橋の重い独白からはじまる物語。
 冒頭はなんとも重苦しい。でも、読みやすい。

 さて、自分にも問題を抱える行橋が担当したのは、まったく学校に登校してこない生徒。
 社会福祉協議会職員香川とともに、不登校の生徒、田部滉太の家に赴く。

 そこに憑いている恐怖……

 なぜ、彼は家から出られないのか。

 ミステリー仕立てのホラーに、どんどん引き込まれていくこと請け合います。

 そして、最後に到達する感動のラストシーン。
 泣けます、幸せな気持ちになれます、ホラーなのに。

 どうぞ、お読みください。傑作です。

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