生きる
上手く生きれない
自分の想いを伝えたくて
つい必死になって、持ってる手札を全て投げつけたくなって
口を開けば想いの洪水、コントロールの効かない思念の嵐で
誰もが被災し傷つけられる
相手がどうやって受け止めるかなんて考え及ばないんだ
その度鋭く強く浴びせられる罵声
そんな特性抱えてるから
せめて誰にも借りを作らないように
自分を恥じて息を潜めて
“相談してよ”なんて言われても、上手く放流なんて出来っこないから
許容量超えるSOSを溜め込んで
決壊する不安と恐怖に今日も怯えてる。
どこまで行けば私は私を受け入れてくれる居場所に辿り着ける?
稀に触れる優しさがあれば
伝えたい思いが、抑えきれない心の飢えが
相手がどう受け止めるかなんて分からないから
また誰かを怯え、苛立たせ、離れていく
上手く生きれない
いつも今を生きるのが精一杯
古い約束から順に記憶から抜け落ちてゆく
そうやって皆が精緻に組み上げてきた流れを私が壊す
誰もが疑う
都合の悪いことは思い出さないようにしているのだろう
自分では自覚のない罪を断罪せんと
無数の弾丸が浴びせられる
私は否定されるべき存在
自分に怯え、委縮し、震える日々
失われた信頼はやがてガラスの壁となって
私と彼らの意思疎通を阻む
彼らが傷つかないように
私は一人、壁の向こう
それが私の相応しい場所だと
私だけ思うように上手く息が出来ない
閉ざされた檻に一人ぼっち
私の心には傷がある。
誰にも理解されない深いところに
誰も私を愛さないと気付いてしまった
ありのままの私に居場所などない
どうすればいい?
どうすれば上手く生きていけるの?
誰もお前など認めない
誰もお前など理解しない
お前の居場所などない
呪いの言葉が木霊となって
頭の中を反芻する
でも私は負けはしない
鳥肌が立つような冷たく鋭い言葉に斬りつけられても
震える足で立ち上がる
何も恥じることはないことを知っている
私の心には傷がある それを私だけが知っている
誰にも理解されなくとも 感じる痛みがある
ここにはちゃんと魂があるぞ
誰にも受け入れられないのなら
私に相応しい世界を切り開いてやる
気をつけろ
私が立ち上がるぞ
この人生は私が主人公
誰にも潰させやしない
息が詰まるよな空気の中でも
誰もが私を避けて通ろうとしても
私の心には傷がある
誰にも理解出来ない痛みがある
その痛みが私の武器だ
伝える術がないのなら
世界中に知らしめる表現を生み出してやる
私にも愛される資格がある
それが遥か最果ての向こうでも
恐れるものはもう何もない
周りからどんな目で見られようと
どんなに冷めた空気に落とし入れられようとも
私には誇りがある
悪意の弾丸が降り注いでも
もう委縮して泣き寝入りするものか
私の心は私のものだ
感じた全てが真実だ
私が意識するからそこに生まれるのだ
気をつけろ
私がいくぞ
染まることが出来ない私は
新たに切り拓いて前へと進む
常識も集団行動も知ったことか
目を逸らし避けていく者はそこに留まっていればいい
誰も見たことのない世界へ行進する
自ら切りつけて流してきた血が
私を駆け巡る熱の確かさを教えてくれた
脈打つ拍動 かけがえのない命
光から遠ざけられるなら
良いだろう私が自分を照らす太陽になればいい
私を拒む全てのモノは
私の意識から締め出してやる
どんな目で見られようと 撃たれようと 私の相手はただただ宇宙
満天の夜空に輝く星々が私の味方だ。
誰にも受容されない思いを遥か最果てまで届くように
それが叶わないなら死だ
命をかける覚悟は出来ている
誰にどれだけの否定の言葉を 罵声と共に浴びせられようと
私が私の生き方を肯定している
もう恥じることはない謝る必要もない
私は私が誇りに思う生き方をしているから
ありのままをさらして私を阻む全てを突き破る
どんなに傷だらけになろうとも
その傷が私の心を支える誇りになる
上手く生きれなくたっていい
私は理念を持って生きていく
上手く生きれない人の記録 羊毛文学 @utakata1991
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