誘い誘われ

 小学校の四年生くらいまで、私は用水路に入ってドジョウやザリガニをすくって遊んでいた。
 三年生の折りだったろうか。ふと、用水路がどこに繋がっているのか知りたくなり、友人と一緒に用水路をひたすら下った。巨大なトンネルにそれは至った。我々はなにかとてつもないものを感じ、トンネルに入った。
 真っ暗なトンネルを抜けると、海だった。なるほど、とてつもない。
 ……そんな記憶を思い出させる作品だった。

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