雪の日の出来事。
不思議なことが起こりそうな、クリスマスの夜*
子供たちと、紅葉との間の、
温かな時間の中に、
紅葉の持つ不思議な力と。
出会うべき人たちへの
予感が伝わってきます。
不運に見舞われる紅葉が、
弱音を吐くよりも、強く。
まずは前向きに行動してゆく姿*
育った境遇から培われた、芯の強さと。
純粋で健気なところ。
礼儀正しさ。
悲劇のヒロインではなく、
逞しく生きる姿に。 元気をもらえる気がします。
命があればなんとかなる。
健康が一番大事*
紅葉の格言は、
彼女の行動の基準は。
最も基本で、大事なものだと思います。
こんな風に物事に立ち向かい、戦うヒロインは
なかなか居ないと思います*
ヒロインらしからぬ、紅葉の
ありのまま立ち向かう姿に、
胸が熱くなりました。
何も飾らない等身大の彼女の姿。
こんな風に描き出される魅力があるんだと、
はっとさせられます。
友人との会話、
舞台となる屋敷の描写。
丁寧に描かれる物語に流れる、
自然や漂う気配。
奉公先の、個性的な家族たち。
三兄弟に隠された秘密。
対照的な、紅葉の持つ力。
秘められた、『覚』の存在。
そして、
利用しようとするもの。
迫る恐ろしい敵に、
紅葉と三兄弟はどう立ち向かってゆくでしょう*
最新の27話まで読んでのレビューです。
とにかく面白さいっぱいの物語、だからこそ今から連載を楽しんで欲しい!
主人公は貧乏な身の上から家政婦となった『紅葉(もみじ)』という女の子。
この紅葉の真っすぐさ、素直さ、時に見せる潔い行動力、どれもが魅力いっぱいです。
そして彼女が働くことになったお屋敷には美形の三兄弟が住んでいます。
ここである程度話が予想できるかと思ったら大間違い。
この兄弟にはなんとも不思議な能力があり、しかも彼らにとって紅葉は天敵といってもいい存在だったのです。
この魅力的な設定のおかげで、俄然話が面白くなっています。
さらに特筆すべきは絶妙なコメディーセンス。
もう隙あらば笑わせてくれます。
紅葉の真っすぐさは応援したくなりますし、兄弟の不器用な優しさにはほおが緩みます。
おばあさんの梅は出てくるたびになんだかにやけます。
登場するキャラクターたちがとにかくみんな魅力的。
物語自体もなんとも心地のいい雰囲気で、魅力的なストーリ展開が続きます。
語り口も楽しく軽やかで、本であればページをめくる手が止まらない感覚。
ラブコメのようで、SF的な要素もあり、しっかりとしたドラマがあって、とにかく読み応えがあるこの物語。
おススメしたい理由はたくさんありますが、まずはとにかく読んでみてほしい、そんな作品です!
読みやすくて内容も分かりやすくてすごく楽しめるんですが、何といっても本作の一番の魅力は主人公の紅葉さんです!
けな気で明るくてかわいくて、それでいてとぼけたところもあるけれど、勇気があってかっこいい!
とにかく紅葉さんの好感度は、読み進めていけばいくほど登っていく一方でした。
言葉のチョイスや何気に頭のいい切り替えしも見せて、ここまでいいところが沢山あるのに嫌味な部分が一切ない。
とてもいいキャラクターに出会えました!
家政婦として雇われることになった家の兄弟は、ちょっとした問題と特殊な能力を抱えたやつらなんですが、そいつらに真正面からぶつかっていく紅葉さんの姿がかっこよくて笑えて、すごく心が温まります。
とても良質なエンターテイメント小説だと思います。
最新話読了時のレビューです。
あなたは「人(相手)の考えていることが分かれば、いろいろ楽なのに」と思ったことはありますか?
おそらく、多くの方が思ったことがあるのではないでしょうか?
でも、実際はそんな簡単なものではありませんでした。
人の心が読めることは、人の心が「分かってしまう」ことと表裏一体で、
兄弟は自身の能力に苦しめられることになります。
また、その能力を利用しようとする人物にも狙われてしまいます。
そんな中、兄弟は「何故か心を読めない」紅葉の存在を知り招集。
紅葉の人柄もあり、兄弟は次第に心を開いていきます。
作風は天真爛漫な少女と個性的な兄弟が織りなす愉快な日常がメインです。
「相手のことが分からない」からこそ結ばれる絆がある。
そんな不思議な物語をちょっと覗いてみませんか?
主人公の紅葉は、父親の借金のために、とあるお屋敷に奉公することになります。
まさに悲劇のヒロインですが、特筆すべきは彼女の前向きさ、一途なひたむきさ。
これが、物語中であらゆる状況を覆す鍵となります。
覚の兄弟にとって、紅葉の力は特別なものですが、彼女が特別な存在になりうるのは、兄弟が彼女を求めるのは、やっぱり彼女自身のこの魅力によるものだと私は思います。
と、ここまで紅葉推しで書いていますが、
覚の兄弟は三人揃って年上・同い年・年下とあらゆるニーズに応えてますし、他の登場人物も魅力的です。
ストーリーも単調で無く、とってもドラマチック。
とりあえずまずは二章まで一気読みしてみてください。
きっとそのまま最後まで読んでしまうと思います。
主人公・紅葉は家の抱える借金のため、一年間の奉公に出ることを決心する。
住み込みの家政婦として赴いた朝比奈家で出会ったのは、イケメン揃いの三兄弟。彼らは人の心を読める妖怪「覚《サトリ》」の血を引いているのだが、紅葉の心だけはどうしてか読むことができず……。
というわけで、あやかしを題材にした現代ファンタジーです。
ラブコメもありシリアスもあり。エンターテインメントが詰まっています。
最大の魅力は主人公の紅葉のキャラクター性でしょうか。
借金返済のために休学して働きにに出るという逆境にもめげず、明るく真っ直ぐに物事に当たっていく様子には感心することしきり。
芯の強い女性主人公をお望みの方には特にオススメできる小説と言えます。
家族の借金のため、一年間の奉公を決めた女子高生。
住み込み家政婦として働く家には美形の三兄弟がいた。
その三兄弟には、ある特殊能力が……。
この作品でまず共感するのは、主人公の明るくて前向きな姿ではないでしょうか。
逆境を乗り越え、前向きに生きる様は読み手に勇気を与えてくれます。
イケメン三兄弟の特殊能力により事件が発生、緊迫感のあるシーンも読みごたえがあり、読者の心を掴みます。
人の心を読む『覚』。
もしも自分に特殊能力があったなら、あなたならどうしますか?
まだ拝読途中ですが、続きが楽しみです。
(第40話 夜霧家への潜入 拝読後のレビュー )
覚り。
「妖狐×僕SS」の雰囲気があると思いました。
「サトラレ」という映画は観ていないし、原作のマンガも読んでいませんけれど、
覚りの逆でバリエーションとも言えます。
要は新発見ではないのですね、覚りの物語。
素材は新しい必要がない。
十分消化して、自分の物語として出力すればよい。
むしろ素材が新しいと多くの人には理解されない恐れがあります。
ベストセラーというのは、そういう風にできています。
「君の名は。」のように。
「覚《さとり》トリ」は、ベストセラーになり得るものが備わっています。
素材がよいし、起伏があって、緩急があってと、よく練られたストーリーに、
愛すべきキャラたち。
素晴らしい。
主人公の紅葉という少女。
彼女がとある兄弟と出会うこととなったきっかけは、家族の借金の返済です。
悩み苦しんで、【逃げだしたい衝動】に駆られてしまうだろう、深刻な家事情。
ところが紅葉という少女はとても前向きで、物語を読み進めていく中紅葉だったらなんとかなる、なんとか出来るんじゃないか?……という、不思議な安心感に包まれていくのですが、レビューの最初に書いた通り紅葉が出会う兄弟。
彼らが秘めるある力と共に展開していく物語は、とても魅力的でこの先にあるものはなんだろう?……と続きを読まずにはいられません。
覚《さとり》とは何か?
紅葉のどこまでも続く前向きさを追いかけながら、皆様も是非この秘密を追いかけてみてください。
読み終えたあと物語の展開を考えていくワクワク感もまた、この物語の魅力であるかもしれません。
借金のために、高校を休学して大金持ちの朝比奈家で住み込みの家政婦をすることになった高校生の紅葉。
朝比奈家には、強烈なキャラクターの梅さんと、猫のフジコ、そして、目も眩むほどの美形三兄弟がいて……⁉
美形三兄弟、千弥、廉弥、悠弥も素敵なのですが、何より素敵なのは主人公の紅葉のキャラ造詣です!
いつも前向きで元気いっぱい、天真爛漫な紅葉に、読んでいるこちらのほうが元気づけられる気がします!
そして、梅さんの強烈なインパクト! 下手したら主役級を食っちゃうくらいの名脇役です! そのすごさは……どうぞ、本編で確かめてください(笑)
紅葉に手を引かれて進んでいく素敵な物語を、どうぞお楽しみください!
親の作った借金を返済するために、通っていた高校を休学して住み込みの家政婦として働くことになった紅葉。その家に住んでいたのは、美形の三兄弟でした。
イケメンと一つ屋根の下。しかもそれが三人も。思わず羨んでしまうようなシチュエーションですが、残念ながらそう良い事ばかりとも限りません。そもそもの始まりが親の借金ですし、更にこの兄弟には、とても大きな秘密がありました。
途中辛くなるような場面もありますが、それでもこの話が暗い雰囲気にならないのは、主人公紅葉が常に前向きでいる事を忘れずパワー溢れるところにあるでしょう。イケメン三人を相手取っても、決して負けないくらいの魅力が彼女にはあります。
そしてこの話を語る上で忘れてはいけないのが、三兄弟の祖母である梅さんです。妖怪と称されるような異様な存在感を放ちながら、それでいて大事な場面ではしっかり感動させる彼女は、紅葉と並ぶヒロインであり、影の主人公なのでは無いかと思います。
ヒーロー、ヒロイン、傍役にいたるまで、とにかく個性的な登場人物の魅力あふれる作品となっています。