心が読める覚《さとり》が求めたものは……

主人公の紅葉は、父親の借金のために、とあるお屋敷に奉公することになります。
まさに悲劇のヒロインですが、特筆すべきは彼女の前向きさ、一途なひたむきさ。
これが、物語中であらゆる状況を覆す鍵となります。

覚の兄弟にとって、紅葉の力は特別なものですが、彼女が特別な存在になりうるのは、兄弟が彼女を求めるのは、やっぱり彼女自身のこの魅力によるものだと私は思います。

と、ここまで紅葉推しで書いていますが、
覚の兄弟は三人揃って年上・同い年・年下とあらゆるニーズに応えてますし、他の登場人物も魅力的です。
ストーリーも単調で無く、とってもドラマチック。

とりあえずまずは二章まで一気読みしてみてください。
きっとそのまま最後まで読んでしまうと思います。

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