概要
魂の火が都市を燃やす時、最後に残るのは、悪徳か、良心か
【第三部 不定期更新中】
世界大戦の終結後、生存者たちは戦争原因が「国家」という社会形態にあると断じ、同じ間違いを繰り返さないために国家を解体。より小規模なコミュニティの、しかし広範な生存圏《積層都市》を世界各地に建造しはじめた。
だが戦後の過酷な環境を生き抜くためか、人類は戦時に発展した軍用の人体機械化改造技術、俗に言う「サイバネティクス」を完全放棄するまでには至らず、歴史の影で暗躍してきた呪術士たちの血も途絶えてはいなかった。
バベル型巨大積層都市の一つである《プロメテウス》は、最先端のサイバネティクスと、太古から闇の世界で脈々と受け継がれてきた呪術が共存する、圧倒的な格差社会で知られている。金があれば誰でも電子と機械の力を手に入れ、気軽に他人を呪える都市。悪徳に満ち溢れた《プロメテウス
世界大戦の終結後、生存者たちは戦争原因が「国家」という社会形態にあると断じ、同じ間違いを繰り返さないために国家を解体。より小規模なコミュニティの、しかし広範な生存圏《積層都市》を世界各地に建造しはじめた。
だが戦後の過酷な環境を生き抜くためか、人類は戦時に発展した軍用の人体機械化改造技術、俗に言う「サイバネティクス」を完全放棄するまでには至らず、歴史の影で暗躍してきた呪術士たちの血も途絶えてはいなかった。
バベル型巨大積層都市の一つである《プロメテウス》は、最先端のサイバネティクスと、太古から闇の世界で脈々と受け継がれてきた呪術が共存する、圧倒的な格差社会で知られている。金があれば誰でも電子と機械の力を手に入れ、気軽に他人を呪える都市。悪徳に満ち溢れた《プロメテウス