わたしのBLの扉をこじ開けた福山雅治

べつ

わたしのBLの扉をこじ開けた福山雅治

どうも、べつです。


現在連載中の「レンタルチルドレン」に「添い寝屋を天職とするゲイ」を登場させました。

いくつかのキャラを立てストーリーを繋げるオムニバス形式で執筆中ですがこのゲイのストーリーが一番筆が進みます。


なぜならわたしは男性同士の恋物語を綴った小説や漫画を好んで読む、いわゆる腐女子だからです。


まさか、三十路を過ぎ、初産を迎えようとしている自分がBLにハマるとは人生何が起こるか分かりません。


実は数年前、まだ二十代前半の頃だったと思いますが、

わたしは一度ボーイズラブに接触した覚えがあります。


BLビーエルと云う言葉すらまだ広まっていない時で

確かどこかで立ち読みした記憶だと思う。


ジャンルでいうとケモノ系で


ゴリゴリマッチョの野郎同士が


汗ダクのヨダレまみれの、まぁ、色々まみれで


片方が何故か猫耳と尻尾とか生えていて、


めっちゃアヘ顔で性行為をしていた、


という、漫画だった。



それはそれはすんごい衝撃でした。


私は見てはいけないものを見てしまったと瞬時にページを閉じました。


一言でいうと


ドン引きしました。


初見がハード過ぎたのか、とりあえず「最強気持ちワリー」につきました。


これがわたしとBLの初めての出会いでした。


その頃の私は印刷会社の営業職でもっぱら車での移動が多く、その中でハマっていたのがラジオでした。

ていうか営業車がオンボロだった事もあり車中はラジオしか聞けなかったのです。


ラジオ好きは三十代に入っても続き、今でも我が家のキッチンにはラジカセが置いてあります。


そして、ラジオを通して出会ったのが皆様ご存知「福山雅治」です。


ラジオの王道、オールナイトニッポンのパーソナリティを務め上げ10年。

モデル、俳優、歌手として成功し、抱かれたい男No.1にも選ばれた富と名声と地位、全てを手に入れた成れの果て、あの福山雅治です。


2018年の現在は毎週土曜日の昼14:00から東京FM「福のラジオ」を放送しています。


間も無く50歳を迎えようとしている福山雅治が、あの甘いマスクと低音ボイスで昼間っから下ネタをぶち込んでくるトークが最大の魅力で、特にリスナーからの応募企画が面白く、またそのクオリティも高い。


そのラジオ企画で主に独身女性リスナーから募集する「コーポの女川柳」という企画から出た一句、


「本棚が、気がつくと、BLだらけ」


という投稿から福山雅治のラジオが、




バズったのある。


「福山雅治とBL」というワードが瞬く間に拡散し、翌週もラジオはBLの話題で持ち切りになりました。


そしてリスナーから募った創作BL脚本をあの福山雅治の低音ボイスで読み上げられたり、

話題の俳優を妄想上でつがい(カップルのこと)にしてみたりと面白ろ可笑しくラジオ放送されているうちに、


放送されているうちに、


好きなラジオを聞いているうちに、




わたしがまんまとBLにハマっていきました。


そらまぁ、ズッポシ、見事にハマった。




これが私のボーイズラブという腐海の入り口に立った瞬間だっだのです。




しかし客観的に考えると、ある意味、自然な入門とも言えるだろう。


JK女子高生が主人公の学園モノ少女マンガに共感するには若さが足りなくなってきているし、


世の中、人のハッピーエンドより不幸な不倫話が視聴率を取るし、


イケメンのみ許される壁ドンは非現実過ぎてもはや怪奇現象となっているハラスメント社会だし。


わたしは女としても適齢期を超え始めている!もういっそ、女性による女性のための女性都合のわがままストーリーがないものだろうか!


そう、あった!


ボーイズ・ラブだ!


振り返ってみれば自分にとって、とても自然な流れだったと思います。


そして数年前と比べて今では多種多様なBL漫画が世の中に広まっていました。


作者・読者ともにその大半が女性を占めるBL漫画では、


出てくる男はすべてイケメンで、

都合よく運命の相手がすぐ現れ、

社会少数派マイノリティを無視して周りはゲイだらけで、

受け(女性役)や攻め(男性役)が暗黙の了解で決まってて、

カラダの相性がスバ抜けて抜群。


というファンタジー設定がほとんどです。


なぜならBLとはファンタジーだからです。

現実問題の不都合なんていらない、それがBLです。


控えめに言って、




……最高です。


女性の内側に秘めるなんとも欲望に実直なこのストーリー展開が、


実に面白い。




注意点としてBLにはが付き物で、その定番として覚えてほしいのが


キスをすると納豆食べた?ってくらいなぜかヨダレ糸がひくこと、

ケツに入れているはずなのに、めっちゃ濡れること、

もうね、体液がね、……ひどい。

もはや人間でなくても雄であればなんでもOKであること、

そして人間でなくても、ち◯こは人型だから行為に問題ナッシングなこと。


というのが付いてまわりますが、


この違和感には数をこなせば慣れます。


人間は慣れます。


読んでるうちに違和感すらなくなります。


安心して読んでください。



男性同士である禁断の恋、秘密の恋、差別偏見の恋。


このまるで歴史小説の「身分の違う叶わぬ恋」に似た甘い重圧が、わたしを完全に虜にしてしまったのです。


こうしてわたしは福山雅治に新たな欲望の扉を開通され、BLにハマっていきました。


「視野は広く」


小説を書く上でも大切なことだろう。


こうしてわたしは初めてゲイを登場させた小説「レンタルチルドレン」を書くことが出来たのだから……。


最後まで読んでくださった方ありがとうございます。


「レンタルチルドレン」は一生懸命、真面目に書いています。

どうぞ宜しくおねがいします。


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