猫を飼うこと、考えてみて

認知症を患った祖母と彼女が飼っていた猫のお話。
このエッセイを読むと認知症とはどういうものかを垣間見ることができます。
老齢で猫を飼うむずかしさもさることながら、動物虐待や野良猫の問題にも触れているこの作品をぼくは多くの方に読んでもらいたいと思います。
なにがいけないのかではなく、こういう諸問題とこれから先どう向き合っていくか。今回の作品にでてくることは自分たちとは無関係ではないかもしれない、少し先の未来の話にも思えてくるのです。
猫を飼う、野良猫に対してどう接するか。小さな命に対してやっていいこと、悪いことなど、本当に考えてみてもらいたいのです。
そのとき、あなたならどうするか。
猫たちはもらった愛を裏切りません。だからこそ、大切にしてほしい。
最後にでてくる彼らの姿に、あなたの心はきっとそう揺さぶられるはずだから――