第4話
そしてイチジョウさんの言う通りにした僕は、もう悪夢に悩まされることは無くなったのだった。
イチジョウさんは相変わらず毎日会社で掃除のおばちゃんとして毎日会社中をピカピカに磨いてくれている。
しかし、僕はある時目撃してしまった。通りすがりに社長がイチジョウさんにゆったりと会釈ををするのを。
僕はハッとした。
(そういえば、うちの会社、幽霊話を聞いたことがない)
そして、僕はイチジョウさんが一人でいる時を見計らって尋ねてみた。
「あの、イチジョウさん、もしかしてあなたが会社中の…?」
するとイチジョウさんは愛嬌たっぷりにウインクして言った。
「そりゃそうよ。だって私はこの会社の清掃員だからね」
(了)
引越し祝い 青山天音 @amane2018
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます